スコアレビュー
68pt
キャラクター | |
画力 | |
読みやすさ | |
漫画力 | |
マリーアントワネット感 |
※漫画力とは、ストーリー性を含めた演出力や構成力など漫画を構成する要素を一括りにした本ブログ独自の表現です。
作品紹介
執筆時点(2023/10/22)では、既刊5巻、以下続刊。
4つの人型種族が住む世界。
人族の王女エレミヤは、政略のため獣人族の王に嫁ぐも邪魔者扱いされてしまう。
挙句、離宮へと追いやられ、初夜さえ無断ですっぽかされる始末――。
全ての原因は、王の運命の番(つがい)、ユミルと、彼女にうつつを抜かすカルヴァン王!
「ならば上等、お前たちの悪縁、国ごと断ってやりましょう!」
持ち前の智慧と負けん気、そして暗器で、エレミヤは国に蔓延(はびこ)る「悪」を暴き出す。
ブチ切れ純情王妃が忍びやかに悪を制裁!?
痛快! 国盗りファンタジー!
amazon.co.jpより引用
作品レビュー
正直評価にすごく迷った作品。
第1話を読んだ時、先ず冒頭のあらすじが全然頭に入ってこない上に、誰に向けて会話しているのかわからない登場キャラ達を見て「あ、これダメな漫画の典型だ」そう思いました。
しかし、頭の中に???を残しつつも読み続けてみると、2話以降ではよくわからなかった冒頭シーンが鮮明になっていき1巻を読み終える頃には、続きが気になる内容になっていました。
それでも次巻を購入するかは迷うレベルで、ちょうどAmazonのポイント還元率が高かったのもあって後1巻くらい読んでみていいか、そんな気持ちで読み始めたのが当初の感想ですw
(セールされてなかったら1巻で読み留まってました)
同じような感想を抱かれる方が少なからず存在するかと思いましたので、はじめに率直な感想を記載しました。
それでは作品の感想に移ります。
ファンタジー観溢れる世界設定で主人公は人族の王女という立場で獣人族の国へと嫁ぎます。作品紹介の内容にもありますように嫁ぎ先の獣人族の王には運命の番、いわゆる赤い糸で結ばれた愛人が既に存在し、主人公は冷遇された対応を取られてしまいます。
もともと主人公は人族の王である姉から国の乗っ取り的な命を受けていたこともあり、一筋縄ではいかないこれらの難問に対して主人公は立ち向かっていく、というのがおおまかなあらすじになります。
物語の展開としては、緻密な計画を立ててやってやった!(計画通り!)というような爽快感を求める内容ではなく、主人公の持つ美徳、正義感が降りかかってくる悪意に対して有効に作用していくような、正しい行動を起こした結果、それが人々に認められていく、というような気持ち良さのある作品になっています。
「ならば上等、お前たちの悪縁、国ごと断ってやりましょう!」というキャッチフレーズな内容は冒頭こそ近い表現で描かれていますが以降は主人公から行動を起こすというより、降りかかってくる問題に対処するような展開が多いです。
また、主人公を取り巻く環境は世界観こそ違えど、マリーアントワネットを意識されているような内容になってます。
ちなみに恋愛要素がありそうな作風・タイトルですが、こちらはほぼありません。期待されてる方は注意。
全体的に漫画として粗が目立つ部分があり(特に冒頭シーン)、登場人物もあまり印象に残らないキャラが多く、手放しで誰にでもオススメできる作品ではありませんが、それらを補うストーリー性の良さと起伏のある展開は漫画に必要な面白さの本質をしっかり押さえていますので読んでいて楽しめる方は多いと思います。
こんな人にオススメ!!
・正義の元に悪人が断罪されていくような展開が好きな人
購入前に気をつけたいポイント
・恋愛要素はほぼ0
ネタバレ感想
クリック(タップ)すると展開します。
後日追記予定
発売日:2021-02-15T00:00:00.000Z
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