【72pt】片喰と黄金(全10巻)

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スコアレビュー

72pt

キャラクター
画力
読みやすさ
漫画力
ゴールドラッシュ感

※漫画力とは、ストーリー性を含めた演出力や構成力など漫画を構成する要素を一括りにした本ブログ独自の表現です。

作品紹介

執筆時点(2023/11/5)では、全10巻、完結済み。

1848年、カリフォルニアで発見された一粒の黄金をきっかけに始まったゴールドラッシュ。黄金発見の翌年、1849年。噂は世界中へ広がり、野心家たちが無名の田舎町へと押し寄せていた――。
同じころ、アイルランドを襲った未曾有の飢饉で全てを失ったアメリアとコナーの貧乏主従も、人生逆転を期してカリフォルニアへ向かう。大西洋を越え北米大陸を横断する遙かな旅が始まる!

amazon.co.jpより引用

作品レビュー

1800年代中期の北米大陸の様式を描いた作品。
物語は大飢饉が発生したアイルランドから始まります。冒頭ではそれなりに衝撃的な描写があるのでちょっと注意。

ゴールドラッシュを題材にした作品ですが、こちらはあくまで物語の目的であり、描かれている内容は北米大陸の横断がメインになります。北米文化を辿りながら、共にする仲間達と出会い、苦難を乗り越え目的地を目指す、といった展開で比較的珍しいジャンルの内容になっています。

貧困・飢餓からスタートするので結構シュールな内容が多いですが、主人公アメリアは明るく前向きな性格をしているので、降りかかる不幸を前向きに打破していくような展開が良いですね。
主人公をサポートする従者のコナーをはじめ、一癖二癖もある登場人物達も良い味を出してます。また、暗くなりすぎないようにところどころちょっとしたテイストのギャグを挟まれているのが特徴的な作品です。
→作者の北野詠一さんは、セクシーコマンドーマサルさんがはじめて読んだ漫画だったそうで何となく納得してしまいました・・・w

掴みどころのないような淡々とした作風が ”らしさ” を出していますが、若干短調的な印象も出てしまっているので、演出面などでもうちょっとパンチの効いた見せ方や展開があるとなお良かったかなと思います。

こんな人にオススメ!!
・昔(1800年代中期)の北米大陸を舞台とした作品が好きな人

購入前に気をつけたいポイント
・ゴールドラッシュは物語の目的で、メインの内容は北米大陸横断であること

ネタバレ感想

クリック(タップ)すると展開します。

完結済みの漫画になるので、気になるのは打ち切り感のある終わり方かどうかですが、目的に辿り着くまでの過程がメインの内容になるので締め方としては良かったと思います。
後日譚も十分すぎるほど描かれていて、こういう終わり方があったんだという事が見れて個人的には凄く良かったです。

ただ、9巻を読み終えて次巻がラストと知った時に感じたように、若干駆け足感があり、終わりに向けた盛り上がりがちょっとイマイチだったかな…。そこだけが残念。

テオドアとアンナ、ジョンマンは何処へ・・・(笑

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